ノロウイルスの施設内感染防止対策

ノロウイルス の感染拡大を直ちに阻止することは現実的には非常に困難です。手指消毒が最も大切な対策で、石鹸と流水で20秒以上洗うことが、手指の汚染を減らす最も有効な方法です。

ノロウイルスの施設内感染防止対策

ノロウイルス の感染拡大を直ちに阻止することは現実的には非常に困難です。
手指消毒が最も大切な対策で、石鹸と流水で20秒以上洗うことが、手指の汚染を減らす最も有効な方法です。オムツをしている患者や失禁する患者については接触予防策をとります。さらに、糞便や嘔吐物からはウイルスがエアロゾル化する危険があるために、これらで汚染された区域を清掃する者にはマスクが勧められています。トイレなどでは、一見汚染されてないと思われる箇所でも、一貫した環境整備と消毒を行います。次亜塩素酸は、次々と感染伝播が見られる場合に必要です。

アルコールの効果は低いとされますが、アルコール手指消毒剤に効果がないと証明されているわけではなさそうです。感染した患者とそうでない患者とは、収容場所、トイレも分けて管理します。
直接嘔吐物や糞便が付着しないと考えられる高い場所であっても、ウイルスが検出されるという過去の報告からも、排泄物からウイルスが舞い上がることが考えられています。サージカルマスクがどの程度効果があるかは不明です。なお流行時には突然の嘔吐に備えて、あらかじめ使い捨て手袋、マスク、ガウンやエプロン、拭き取る為の布やペーパータオル、ビニール袋、次亜塩素酸ナトリウム、専用バケツなどをひとつのケースなどにそろえておき、必要時にすぐ取り出せるように用意しておくことも大切です。

ノロウイルスへの家庭内対策については、一般向けに厚生労働省のHPにQ&A形式で公開されています。
基本的な感染対策に対する考え方は同じです。患者も介護者もしっかり手洗いすること、排泄物を処理する者はマスクを着用すること、トイレや使用済みの便座をよく消毒すること、消毒は可能な範囲で次亜塩素酸(ハイターなど)を用いること、などです。
これに加えて、特にノロウイルスでは食品に注意する必要があります。調理前、食事前、トイレの後に手指消毒を行うことはもちろん大切ですが、食品については中心温度85℃以上で1分間以上の加熱が必要とされています。ノロウイルスの流行は秋の終わりから春にかけてなので、この時期は特に注意します。

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