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   <title>下痢の原因となる細菌・ウイルス</title>
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   <updated>2008-10-16T16:43:45Z</updated>
   <subtitle>下痢のほかに、発熱・悪寒・激しい腹痛・嘔吐・便に血液や粘液が混じっているなどの症状がみられたら、細菌やウイルスの感染が考えられます。</subtitle>
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   <title>ノロウイルスによる嘔吐・下痢などの急性胃腸炎症状と対策</title>
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   <published>2008-10-16T16:39:29Z</published>
   <updated>2008-10-16T16:43:45Z</updated>
   
   <summary>ノロウイルスはヒトに対して嘔吐、下痢などの急性胃腸炎症状を起こすしますが、その多くは数日の経過で自然に回復します。季節的には秋口から春先に発症者が多くなる、冬型の胃腸炎、食中毒の原因ウイルスとして知られています。</summary>
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   <category term="108" label="急性胃腸炎" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   <category term="109" label="糞口感染" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
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      ノロウイルス（Norovirus）は、2002年までは、電子顕微鏡で観察される形態学的分類でSRSV（小型球形ウイルス）、あるいはノーウォーク様ウイルス“Norwalk-like viruses”という属名で呼ばれてきたウイルスです。現在では、国際ウイルス命名委員会によってノロウイルスという正式名称が決定され、世界で統一されて用いられるようになりました。

ノロウイルスはヒトに対して嘔吐、下痢などの急性胃腸炎症状を起こすしますが、その多くは数日の経過で自然に回復します。季節的には秋口から春先に発症者が多くなる、冬型の胃腸炎、食中毒の原因ウイルスとして知られています。
ヒトへの感染経路は、主に経口感染（食品、糞口）です。感染者の糞便・吐物およびこれらに直接または間接的に汚染された物品類、そして食中毒としての食品類（汚染されたカキあるいはその他の二枚貝類の生、あるいは加熱不十分な調理での喫食、感染者によって汚染された食品の喫食、その他）が感染源の代表的なものとしてあげられます。ヒトからヒトへの感染として、ノロウイルスが飛沫感染、あるいは比較的狭い空間などでの空気感染によって感染拡大したとの報告もあります。この場合の空気感染とは、吐物や下痢便の処理が適切に行なわれなかったために残存したウイルスを含む小粒子が、掃除などの物理的刺激により空気中に舞い上がり、それを吸入し、経食道的に嚥下して消化管へ至ることです。
      <![CDATA[・臨床症状
潜伏期は1〜2日であると考えられ、嘔気、嘔吐、下痢が主症状ですが、腹痛、頭痛、発熱、悪寒、筋痛、咽頭痛、倦怠感などを伴うこともあります。特別な治療を必要とせずに軽快しますが、乳幼児や高齢者およびその他、体力の弱っている者での嘔吐、下痢による脱水や窒息には注意をする必要があります。
ウイルスは、症状が消失した後も3〜7日間ほど患者の便中に排出されるため、2次感染に注意が必要です。ノロウイルスはヒトの空腸の上皮細胞に感染して繊毛の委縮と扁平化、さらに剥離と脱落を引き起こして下痢を生じると考えられていますが、このような現象がどのようなメカニズムによるものなのか、その詳細はまだ不明です。

・治療と予防
感染者より排泄された糞便および吐物は、感染性のあるものとして注意が必要です。下水より汚水処理場に至ったウイルスの一部は浄化処理をかいくぐり、河川に排出され、海でカキなどの二枚貝類の中で濃縮されます。汚染されたこれらの貝類を生のまま、あるいは十分加熱しないまま食べると、再びウイルスは人体に戻り、感染を繰り返すことになります。
一般に、加熱した食品であればウイルスは完全に失活するので問題はありませんが、サラダなど加熱調理しないで食する食材が感染源となります。汚染された貝類を調理した手や包丁・まな板などから、生食用の食材に汚染が広がる可能性もあります。また最近の報告では、ノロウイルスの感染者を看護や世話をする機会に、患者の吐物、便などから直接感染するヒト‐ヒト間の感染があることも明らかにされています。

糞口感染するウイルスであるので、食品衛生上の対策としては、食品の取り扱いに際して入念な手洗いなど衛生管理を徹底すること、食品取扱者には啓発、教育を十分に行う事が大切です。
身近な感染防止策として手洗いの励行は重要です。また吐物など、ウイルスを含む汚染物の処理には、次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒するか、85℃以上で少なくとも1分以上加熱する必要があるとされています。
治療としてはノロウイルスの増殖を抑える薬剤はなく、整腸剤や痛み止めなどの対症療法のみです。

<a href="http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html">ノロウイルスに関するQ＆A（厚生労働省：平成18年12月26日）</a>
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   <title>コレラ菌：米のとぎ汁様下痢便</title>
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   <published>2008-10-06T17:38:55Z</published>
   <updated>2008-10-06T17:43:11Z</updated>
   
   <summary>コレラは代表的な経口感染症の1 つで、コレラ菌で汚染された水や食物を摂取することによって感染します。経口摂取後、胃の酸性環境で死滅しなかった菌が、小腸下部に達し、定着・増殖し、感染局所で菌が産生したコレラ毒素が細胞内に侵入して病態を引き起こします。
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         <category term="下痢の原因となる細菌・ウイルス" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   <category term="102" label="コレラ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   <category term="104" label="米のとぎ汁様便" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/">
      コレラは代表的な経口感染症の1 つで、コレラ菌（Vibrio choleraeO1およびO139のうちコレラ毒素産生性の菌）で汚染された水や食物を摂取することによって感染します。経口摂取後、胃の酸性環境で死滅しなかった菌が、小腸下部に達し、定着・増殖し、感染局所で菌が産生したコレラ毒素が細胞内に侵入して病態を引き起こします。
わが国におけるコレラは、最近はほとんどが熱帯・亜熱帯のコレラ流行地域への旅行者の現地での感染による、輸入感染症として発見されます。国内での感染例の報告もありますがが、輸入魚介類などの汚染が原因であろうと推定されていて、二次感染例と思われる例はほとんどありません。

・臨床症状
通常1日以内の潜伏期の後、下痢を主症状として発症します。一般に軽症の場合には軟便の場合が多く、下痢が起こっても回数が1日数回程度で、下痢便の量も1日1リットル以下です。しかし重症の場合には、腹部の不快感と不安感に続いて、突然下痢と嘔吐が始まり、ショックに陥ります。下痢便の性状は“米のとぎ汁様（rice water stool）”と形容され、白色ないし灰白色の水様便で、多少の粘液が混じり、特有の甘くて生臭い臭いがあります。下痢便の量は1日10リットルないし数十リットルに及ぶことがあり、病期中の下痢便の総量が体重の2倍になることも珍しくありません。
      <![CDATA[大量の下痢便の排泄に伴い高度の脱水状態となり、収縮期血圧の下降、皮膚の乾燥と弾力の消失、意識消失、嗄声あるいは失声、乏尿または無尿などの症状が現れます。
低カリウム血症による痙攣が認められることもあります。この時期の特徴として、眼が落ち込み頬がくぼむいわゆる“コレラ顔貌”を呈し、指先の皮膚にしわが寄る“洗濯婦の手（washwoman's hand）”、腹壁の皮膚をつまみ上げると元にもどらない“スキン・テンティング（skin tenting）”などが認められます。通常発熱と腹痛は伴いません。

・治療と予防
治療は大量に喪失した水分と電解質の補給が中心で、GES（glucose　electrolytes　solution）の経口投与や静脈内点滴注入を行います。WHOは塩化ナトリウム3.5g 、塩化カリウム1.5g 、グルコース20g 、重炭酸ナトリウム2.5 g を1リットルの水に溶かした<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat4/post_2/index.html">経口補水塩</a>（Oral Rehydration Solution：ORS）の投与を推奨しています。ORSの投与は特に開発途上国の現場では、滅菌不要、大量に運搬可能、安価などの利点が多く、しかも治療効果も良く極めて有効な治療法です。

重症患者の場合には抗生物質を使用します。その利点として、下痢の期間の短縮や菌の排泄期間が短くなることがあげられます。第一選択薬としては、ニューキノロン系薬剤、テトラサイクリンやドキシサイクリンで、もし菌がこれらの薬剤に耐性の場合には、エリスロマイシン、トリメトプリム・スルファメトキサゾール合剤やノルフロキサシンなどが有効です。
予防としては、流行地で生水、生食品を喫食しないことが肝要です。経口ワクチンの開発が試みられているが、現在のところ実用化されていません。
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   <title>黄色ブドウ球菌のエンテロトキシンによる毒素型食中毒</title>
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   <published>2008-09-15T13:57:32Z</published>
   <updated>2008-10-06T17:46:44Z</updated>
   
   <summary>ブドウ球菌食中毒は、黄色ブドウ球菌が食品中で増殖する時に産生するエンテロトキシンを、食品と共に摂取することによって起こる毒素型食中毒です。</summary>
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   <category term="96" label="黄色ブドウ球菌" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/">
      黄色ブドウ球菌（Staphylococcus aureus ）は、歴史的にはKoch（1878年）が膿汁中に発見し、Pasteur（1880年）が培養に成功したとされています。ブドウ球菌の中で特に黄色ブドウ球菌は、化膿巣形成から敗血症まで多彩な臨床症状を引き起こし、種々の市中感染症、新生児室感染症、院内感染症、および毒素性ショック症候群等の起因菌となります。特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌（MRSA）は、院内感染や術後MRSA腸炎の原因となり、重要な問題となっています。

ブドウ球菌食中毒は、黄色ブドウ球菌が食品中で増殖する時に産生するエンテロトキシンを、食品と共に摂取することによって起こる毒素型食中毒です。
エンテロトキシンは分子量27,000前後の単純蛋白質で、トリプシンなどの消化酵素や熱に対して抵抗性があり、抗原性の違いから現在A〜L型までが報告されています。食中毒事件中、最も発生件数の多いエンテロトキシン型はA型で、A＋B型、A＋D型を合わせると、80%以上はA型に関連しています。また、エンテロトキシンはT 細胞を特異的に活性化し、短時間に多種類のサイトカインを大量産生させる作用があり、「細菌性スーパー抗原」とも称されています。
ヒトでエンテロトキシンによる発症に必要な量は、エンテロトキシンBでは25〜50μgと考えられていましたが、加工乳などの事件では200ng以下のエンテロトキシンAで発症していることも報告されています。
      実験動物スンクス（Suncus murinus ）の腹腔内にエンテロトキシンAを投与すると、約90分後に嘔吐が周期的に複数回みられ、この嘔吐は腹部迷走神経切断処理、セロトニン受容体拮抗薬の前投与、さらにセロトニン枯渇薬の前処理等により抑制されました。これらの結果から、ブドウ球菌食中毒の特徴的な症状である嘔吐と下痢は、エンテロトキシンがEC細胞（腸クロム親和細胞）からのセロトニン分泌を誘発することによって起こる生体反応であることを強く示唆しています。

臨床症状
黄色ブドウ球菌は、食品中で増殖する時エンテロトキシンと呼称される毒素を産生します。エンテロトキシンが産生された食品を喫食すると、約3時間後に激しい嘔気・嘔吐、疝痛性腹痛、下痢を伴う急激な急性胃腸炎症状を発します。毒素量などの違いにより症状には個人差がみられますが、まれに発熱やショック症状を伴うこともあります。重症例では入院を要することもあります。一般には予後は良好で、死亡することはほとんどなく、通常1日か2日間で治ります。
2000年に発生した患者数13,000名を超える雪印ブドウ球菌食中毒事件では、原因食品が加工乳などであったため、対象者が成人、子供、老人、病人など様々で、その症状も嘔気・嘔吐、下痢の他に、多彩な臨床症状がみられました。

治療・予防
本菌による食中毒患者への特別の治療法はなく、補液と対症療法を行い経過をみます。下痢止めは使用しません。予後は良好で、1日か2日で回復します。
予防には、食品製造業者や食品製造従事者への衛生教育の啓発が大切です。手洗いの徹底、食品の10℃以下での保存、手指に化膿巣のある人は食品を直接触ったり、調理しない。さらに調理にあたっては、帽子やマスクを着用すること。そして、食品製造から消費までの時間を短縮することを心掛けることが重要です。
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   <title>下痢の原因：腸チフス、パラチフス</title>
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   <published>2008-09-13T19:47:42Z</published>
   <updated>2008-09-13T19:52:12Z</updated>
   
   <summary>チフス菌、パラチフスA 菌はグラム陰性桿菌で、ヒトにのみ感染。ヒトの糞便で汚染された食物や水が疾患を媒介します。感染源がヒトに限られているため、衛生水準の向上とともに減少しています。</summary>
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   <category term="94" label="パラチフス" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   <category term="92" label="腸チフス" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/">
      腸チフス、パラチフス感染症は人に限って起こり、患者や症状の無い感染者の便、尿により汚染された食品や水を介して、口から入ることによって感染します（経口感染）。まれに接触感染も起こります。感染するのに必要な菌量が他のサルモネラによる胃腸炎に比べて少量でも発病するといわれています。原因になった食品の例として、カキ等の貝類の生食や豆腐、サラダなどがあります。

腸チフス・パラチフスは一般のサルモネラ感染症とは区別され、チフス性疾患と総称されます。腸チフス・パラチフスは、チフス菌・パラチフスA菌の網内系マクロファージ内増殖に伴う菌血症と、腸管の局所の病変を特徴とする疾患です。
わが国の法律上の起因菌はそれぞれ腸チフスはSalmonella Typhi, パラチフスSalmonellaParatyphi A です。
チフス菌、パラチフスA 菌はグラム陰性桿菌で周毛性鞭毛を持ち、運動性があります。両菌は宿主特異性があり、ヒトにのみ感染。ヒトの糞便で汚染された食物や水が疾患を媒介します。感染源がヒトに限られているため、衛生水準の向上とともに減少しています。
      臨床症状
腸チフスとパラチフスの臨床症状はほとんど同じですが、パラチフスは腸チフスに比較して一般的に症状は軽いとされています。通常10〜14 日の潜伏期の後に発熱で発症します。
第1病期には段階的に体温が39〜40℃にまで上昇し、3主徴である比較的徐脈、バラ疹、脾腫が出現します。第2病期は極期であり、40℃代の稽留熱、下痢または便秘を呈し、重症な場合には意識障害も引き起こす。第3病期には徐々に解熱し、弛張熱、腸出血をおこします。腸出血に引き続いて、2〜3%の患者には腸穿孔がみられます。第4病期には解熱し、回復に向かいます。
生化学的検査では、急性期には白血球は軽度に減少し、3,000/mm3 近くまで低下します。GOT、GPTは軽度上昇（200 IU/l 程度）。LDHも中程度に上昇し、1,000 IU/l 以上となることもあります。

治療
腸チフス、パラチフスには抗菌薬の投与による治療が行われます。現在ではニューキノロン系抗菌薬が第一選択薬として使われています。
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   <title>カンピロバクター感染症</title>
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   <published>2008-08-28T17:02:19Z</published>
   <updated>2008-08-28T17:08:27Z</updated>
   
   <summary>カンピロバクター感染症は胃腸炎症状を主たる臨床像とし、食中毒起因菌に指定されて以来、食中毒事例数においてサルモネラ、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌に次ぐ発生頻度を示しています。</summary>
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   <category term="74" label="カンピロバクター" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/">
      カンピロバクター感染症は胃腸炎症状を主たる臨床像とし、その原因菌の95〜99%はCampylobacter jejuni subsp.jejun（以C.jejun）で、食中毒起因菌に指定されて以来、食中毒事例数においてサルモネラ、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌に次ぐ発生頻度を示しています。
一般に、細菌性食中毒は夏季に多発し、冬季に減少しますが、本食中毒においては、その発生は5〜6月に多く、7〜8月はやや減少、再び9〜10月頃に上昇傾向を示しています。しかし、東京都内では、1999年以降、冬季の発生が著しく増加しています。

臨床症状
症状は下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などで、他の感染型細菌性食中毒と酷似していますが、潜伏期間が一般に2〜5日間とやや長いことが特徴です。感染性腸炎研究会資料によると、入院患者の98%に下痢が認められ、その便性状は水様便（87%）、血便（44%）、粘液便（24%）です。特に粘血便がみられる場合は、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ等による腸炎との鑑別を要します。
下痢は1日に10回以上に及ぶこともありますが、通常2〜6回で1〜3日間続き、重症例では大量の水様性下痢のために、急速に脱水症状を呈します。また、腹痛は87%、嘔吐は38%にみられた。発熱時の平均体温は38.3℃で、サルモネラ症に比べるとやや低いとされています。
      診断
C.jejuni感染症の診断は臨床症状からは困難で、糞便等から本菌を分離することが最も確実です。培養は微好気培養により最低2日間（37〜42℃）要します。本菌の同定には通常3〜5日間程度必要であり、迅速性・正確性を期するために、PCR法等の遺伝子診断技術が必要不可欠となっています。

治療・予防
患者の多くは自然治癒し、予後も良好である場合が多く、特別治療を必要としませんが、重篤な症状や敗血症などを呈した患者では、対症療法と共に適切な化学療法が必要です。第一選択薬剤としては、エリスロマイシン等のマクロライド系薬剤が推奨されます。
カンピロバクター感染症の予防は、食品衛生の面からみると、他の細菌性食中毒起因菌と同様に、獣肉（特に鶏・あひる・シチメンチョウなどの家禽肉）調理時の十分な加熱処理、また、調理器具や手指などを介した生食野菜・サラダへの二次汚染防止に極力注意することです。また、本菌は乾燥条件では生残性が極めて低いことから、調理器具・器材の清潔、乾燥に心がけることも重要です。
一方、食品の嗜好面からは、生肉料理（トリ刺し、レバ刺し等）の喫食は避けるべきです。その他、イヌやネコ等のペットからの感染例も報告されており、接触する機会の多い幼小児及び高齢者等に対する注意と、ペットの衛生的管理が必要です。
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   <title>下痢の原因・下痢原性大腸菌感染症</title>
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   <published>2008-08-15T09:35:01Z</published>
   <updated>2008-08-26T19:14:32Z</updated>
   
   <summary>下痢原性大腸菌は腸管病原性大腸菌・腸管侵入性大腸菌・毒素原性大腸菌・腸管凝集性大腸菌・腸管出血性大腸菌の5種類に分類されます。</summary>
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   <category term="65" label="ベロ毒素" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   <category term="62" label="下痢原性大腸菌" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/">
      下痢原性大腸菌は以下の5種類に分類されます。
1）腸管病原性大腸菌（enteropathogenic Escherichia coli：EPEC）
先進国とは異なり開発途上国においては、EPEC は現在でも乳幼児胃腸炎の依然として重要な原因菌です。ブラジル、メキシコなど中南米を中心とした地域の乳幼児胃腸炎の患者からのEPECの検出が多くみられます。EPEC 感染症は成人においても発生し、わが国においても毎年5 〜10 件のEPEC による食中毒が発生しています。

2 ）腸管侵入性大腸菌（enteroinvasive Escherichia coli：EIEC）
EIEC 感染症は一般に発展途上国や東欧諸国に多く、先進国では比較的まれです。その媒介体は食品または水ですが、ときにはヒトからヒトへの感染もあります。現在、わが国におけるEIECの分離の多くは海外渡航者の旅行者下痢からです。

3 ）毒素原性大腸菌（enterotoxigenic Escherichia coli：ETEC）
ETEC は途上国における乳幼児下痢症の最も重要な原因菌であり、先進国においてはこれらの国々への旅行者にみられる旅行者下痢症の主要な原因菌です。また、途上国においてはETEC下痢症はしばしば致死的で、幼若年齢層の死亡の重要な原因のひとつです。ETEC の感染は多くの場合、水を介しての感染だと考えられています。わが国においては下痢原性大腸菌による食中毒事例のなかではETEC による発生件数がもっとも多い。

4 ）腸管凝集性大腸菌（enteroaggregative Escherichia coli：EAEC）
EAECは、開発途上国の乳幼児下痢症患者からよく分離されます。わが国ではEAEC 下痢症の散発事例はありますが、食中毒、集団発生事例の報告は少ない。比較的新しい菌群であり、自然界での分布も明らかではありません。

5）腸管出血性大腸菌（enterohemorrhagic Escherichia coli：EHEC）
腸管出血性大腸菌（EHEC）は、Vero毒素産生性大腸菌（VTEC）､志賀毒素産生性大腸菌（Shiga toxin-producing E.coli:STEC）とも呼ばれています。EHECによる感染症は､1990年の本菌による集団下痢症により患者319名のうち2名の幼稚園児が溶血性尿毒症症候群（HUS）で死亡する事件を契機に注目され､EHECの検出情報の収集が開始され、1991〜1995年までは､年間の検出数が100前後であったものが1996年5月以降､血清型O157を中心に爆発的に増加しました。
      <![CDATA[臨床症状
EPEC による症状は下痢、腹痛、発熱、嘔吐などで、乳幼児においてはしばしば非細菌性胃腸炎やETEC 下痢症よりも重症で、コレラ様の脱水症状がみられることがあります。
ETEC による主症状は下痢であり嘔吐を伴うことも多いのですが、腹痛は軽度で発熱もまれです。しかし重症例、特に小児の場合コレラと同様に脱水症状に陥ることがあります。
EPEC、ETEC 感染症における潜伏期間は12〜72 時間ですが、それより短い場合もあります。EIEC による症状は下痢、発熱、腹痛ですが、重症例では赤痢様の血便または粘血便、しぶり腹などがみられ、臨床的に赤痢と区別するのは困難です。潜伏期間は一定しませんが、通常12 〜48 時間とされています。
EAEC による症状は2週間以上の持続性下痢として特徴づけられますが、一般には粘液を含む水様性下痢および腹痛が主で、嘔吐は少ないとされています。
EHECは、加熱の不十分な食材から感染し、100個程度という極めて少数の菌で発症し感染症・食中毒をおこします。 そのため感染者の便から容易に二次感染が起こります。また、EHECはベロ毒素を作り出します。ベロ毒素は、大腸の粘膜内に取り込まれたのち、リボゾームを破壊し蛋白質の合成を阻害します。蛋白欠乏状態となった細胞は死滅していくため、感染して2〜3日後に血便と激しい腹痛（出血性大腸炎）を引き起こします。また、血液中にもベロ毒素が取り込まれるため、血球や腎臓の尿細管細胞を破壊し、溶血性尿毒症症候群（急性腎不全・溶血性貧血）急性脳症なども起こることがあり、急性脳症は死因となることがあります。

診断
患者便、原因食品から大腸菌を分離し、その生化学的性状、血清型を調べるとともに毒素産生性、細胞侵入性、細胞付着性などについて病原因子を調べます。病原因子の検査方法については培養細胞を用いた生物学的方法や標的遺伝子の検出による遺伝学的方法があり、各病原因子のプライマーを用いた<a href="http://www.kensin-kensa.com/archives/cat29/post_140/index.html">PCR</a> が一般的に応用されています。EPEC については培養細胞付着性、EAF プラスミド、BFP 、eae 遺伝子の有無について調べます。EIEC では培養細胞侵入性、病原性プラスミドの有無、ETEC についてはLT、ST、CFA の有無、EAEC については、培養細胞付着性、AAF 、EAST1 の有無について調べます。EHECでは（O157,O26等）が産生するベロ毒素を検出。 

治療・予防
治療は基本的には赤痢やサルモネラ症と同様で、対症療法と抗生物質の投与が中心です。特にETEC 感染症の場合は脱水症状に対する輸液が必要となります。予防対策としては、食品からの汚染を避けるために、食品の十分な加熱、調理後の長期の食品保存を避けるなどの注意が大切です。また、発展途上国等への旅行では、飲水として殺菌したミネラルウオーター等を飲用するなどの心がけも必要です。ヒトからヒトへの二次感染に対しては、手洗いを徹底することで予防することができます。

腸管出血性大腸菌（EHEC）感染症では、下痢止めを服用すると、ベロ毒素が排出されない為、重篤もしくは死亡する可能性があります。一般的な治療法としては、下痢止めを処方することは極力避け、絶食をさせるとともに、輸液を行います。また、透析等も検討しますが、対症療法的な処置と言わざるを得ません。
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   <title>下痢の原因・ウエルシュ菌感染症</title>
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   <published>2008-08-14T16:29:09Z</published>
   <updated>2008-08-14T16:31:43Z</updated>
   
   <summary>エンテロトキシン産生性ウエルシュ菌（下痢原性ウエルシュ菌）が大量に増殖した食品を喫食することにより、本菌が腸管内で増殖して、芽胞を形成する際に産生・放出するエンテロトキシンにより発症する感染型食中毒です。</summary>
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         <category term="下痢の原因となる細菌・ウイルス" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
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      ウエルシュ菌（Clostridium perfringens ）は、ヒトや動物の大腸内常在菌であり、下水、河川、海、耕地などの土壌に広く分布します。ヒトの感染症としては食中毒の他に、ガス壊疽、化膿性感染症、敗血症等が知られています。
ウエルシュ菌食中毒は、エンテロトキシン産生性ウエルシュ菌（下痢原性ウエルシュ菌）が大量に増殖した食品を喫食することにより、本菌が腸管内で増殖して、芽胞を形成する際に産生・放出するエンテロトキシンにより発症する感染型食中毒です。 

主な原因食品には、カレー、スープ、肉団子、チャーシュー、野菜の煮物（特に肉の入ったもの）などがあります。これは、食肉や魚介類のウエルシュ菌汚染率が高いためです。さらに、食肉にはグルタチオン等の還元物質が豊富に含まれているので、調理食品内は嫌気状態になり易く、ウエルシュ菌の発育に適しています。
      臨床症状
ウエルシュ菌食中毒の潜伏時間は通常6〜18時間、平均10時間で、喫食後24時間以降に発病することはほとんどありません。主要症状は腹痛と下痢です。下痢の回数は1日1〜3回程度のものが多く、主に水様便と軟便です。腹部膨満感が生じることもありますが、嘔吐や発熱などの症状はきわめて少なく、症状は一般的に軽くて1〜2日で回復します。
なお最近、食中毒とは異なる感染経路で発生するウエルシュ菌集団下痢症も報告されています。高齢者福祉施設で発生する事例が多く、院内感染と認められた例もあります。これらの事例では、症状は軽度の下痢、患者発生は持続的であり、食中毒と異なり、患者発生の鋭いピークが認められないのが特徴です。患者周辺の環境（ベットの柵、カテーテル、トイレの床、便器等）から、患者と同一のエンテロトキシン産生性ウエルシュ菌が分離されることも多い。

診断
食中毒の最も確実な診断は、患者糞便や推定原因食品等からエンテロトキシン産生性のウエルシュ菌を分離することです。健康人のエンテロトキシン産生菌の保菌率は約1%です。患者糞便の検査では、非病原性の常在ウエルシュ菌との区別が重要です。

治療・予防
治療としては対症療法が中心です。食中毒は、ウエルシュ菌が1ｇ当たり10万個以上に増殖した食品を喫食することで発生することから、予防の要点は食品中での菌の増殖防止することで、加熱調理食品は小分けするなどして急速に冷却し、低温に保存する。保存後に喫食する場合は充分な再加熱を行うことが重要です。大量調理時に発生することの多い食中毒であり、前日調理、室温放置は避けるべきです。
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   <title>下痢の原因・ボツリヌス菌</title>
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   <published>2008-08-12T17:18:11Z</published>
   <updated>2008-08-12T17:20:42Z</updated>
   
   <summary>ボツリヌス菌食中毒の原因となりやすい食品は通常、酸素のない状態になっている食品で、缶詰、ビン詰、自家製のいずしなどの保存食品があります。
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   <category term="59" label="いずし" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   <category term="58" label="ボツリヌス菌" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/">
      ボツリヌス菌（Clostridium botulinum）は、クロストリジウム属の細菌で、グラム陽性の大桿菌および偏性嫌気性菌です。土の中に芽胞の形で広く存在します。菌は毒素の抗原性の違いによりA〜G型に分類され、ヒトに対する中毒はA・B・E・F型で起こります。A・B型は芽胞の形で土壌中に分布し、E型は海底や湖沼に分布します。

ボツリヌスの語源はラテン語のbotulus（腸詰め、ソーセージ）であり、19世紀のヨーロッパでソーセージやハムを食べた人の間に起こる食中毒であったためこの名がついています。1896年、ベルギーの医学者エミール・ヴァン・エルメンゲム(Emile van Ermengem)により発見・命名されました。

ボツリヌス菌食中毒の原因となりやすい食品は通常、酸素のない状態になっている食品で、缶詰、ビン詰、自家製のいずしなどの保存食品があります。
海外ではキャビア、野菜などの自家製びん詰や缶詰、ハム・ソーセージ類による食中毒がみられます。
わが国では、北海道や東北地方の特産である魚の発酵食品“いずし”による食中毒が数多く報告されています。この“いずし”に食中毒が多いのは、次のような理由によります。
1）自家製で長期間保存されることが多い食品のため、衛生管理が不十分な場合がある。
2）調理に加熱工程がない。
3）この地方の土壌に、ボツリヌスE型菌が分布している。
      臨床・症状
ボツリヌス毒素を含んだ食物を食べることで起こる四肢の麻痺が主な症状です。潜伏期間は８時間〜３６時間で、吐き気、おう吐や視力障害、言語障害、えん下困難（物を飲み込みづらくなる。）などの神経症状が現れるのが特徴で、重症例では呼吸まひにより死亡することがあります。その他、複視・構音障害・排尿障害・発汗障害・喉の渇きがみられます。一方、発熱はほとんどなく、意識もはっきりしたままです。 
乳児ボツリヌス症の場合、便秘などの消化器症状に続き、全身脱力が起きて首の据わりが悪くなります。 

治療・予防
1）真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭（酪酸臭）があるときには食べないこと。
2）ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間（あるいは100℃6時間）以上の加熱をしなければ完全に死滅しないので、家庭で缶詰、真空パック、びん詰、“いずし”などをつくる場合は加熱殺菌の温度や保存の方法に十分注意しないと危険です。
3）容器包装詰加圧加熱殺菌食品（レトルトパウチ食品）や大部分の缶詰は、120℃4分間以上の加熱が行われているので安全ですが、これとまぎわらしい形態の食品が流通しているので注意が必要です。
「食品を気密性のある容器包装に入れ、密封した後、加圧加熱殺菌した（缶詰、瓶詰を除く。）」旨の記載がない食品は、表示で保存方法を確認し、適切な保存をすることと表示されている期限内に食べることが必要です。

中毒になった場合、抗毒素はウマ血清のみ（ただし、乳児ボツリヌス症では致死率が低いこともあり、一般的に使われない）。毒素の型ごとに抗毒素もあります。一般に「食餌性ボツリヌス症に対する抗毒素の投与は発症から24時間以内が望ましい」とされますが、24時間以上経過での投与でも効果が有ることが報告されています。
ワクチンは研究者用にボツリヌストキソイドが開発されていますが、中毒になってから用いても効果がありません。また、米国においてボツリヌス免疫グロブリンが開発されています。 
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   <title>下痢の原因・腸炎ビブリオ感染症</title>
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   <id>tag:www.onaka-sos.com,2008://1.19</id>
   
   <published>2008-08-11T16:25:59Z</published>
   <updated>2008-08-11T16:29:07Z</updated>
   
   <summary>真水や高温などに弱い菌であるため、生魚を真水でよく洗浄することや、十分に加熱調理することでも感染を予防することが出来ます。
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   <category term="56" label="感染性胃腸炎" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   <category term="55" label="腸炎ビブリオ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/">
      腸炎ビブリオ（Vibrio parahaemolyticus）は、ビブリオ属に属する好塩性のグラム陰性桿菌の一種です。主に海水中に生息する細菌で、本菌で汚染された魚介類を生食することで、ヒトに感染して腸炎ビブリオ食中毒を発症させます。1950年10月、大阪南部で発生した &quot;シラス干し&quot; による患者272名、死者20名の大規模食中毒の原因菌として、同年に大阪大学の藤野恒三郎によって腸炎ビブリオが初めて分離されました。
現在でも、8月を発生のピークとして、7〜9月に多発する細菌性食中毒の主要原因菌のひとつです。
日本において腸炎ビブリオ食中毒は、サルモネラと並んで発生件数の最も多い食中毒で、日本以外では東南アジアなどでも発生が見られますが、魚を生食する習慣のないヨーロッパやアメリカ合衆国などではあまり見られない疾患です。

感染源
腸炎ビブリオは海水に広く存在するため、生鮮海産魚介類を介した経口感染が主で、ヒトからヒトへの感染はまれです。原因食品としてはイカや貝類が比較的多いのですが、その他の一般の魚など、ほとんどの海産魚介類の生食が原因となります。
腸炎ビブリオの感染が成立するには約100万個以上の生きた菌の摂取が必要と言われ、食中毒性サルモネラと同様、経口感染症の起因菌の中では比較的、感染・発病に多数の菌を必要とする部類に属します（これに対し、例えば赤痢菌は10-100個の菌で発病する）。ただし、増殖が早い菌であるため、夏期に常温で放置した魚介類などでは2〜3時間のうちに発病菌数にまで増殖することがあります。また好塩菌であるため、漬け物などの塩分を含む食品に二次感染し、それが感染源となることもあります。
      臨床症状
潜伏期間は12時間前後で、主症状としては激しい腹痛があり、水様性や粘液性の下痢がみられます（まれに血便がみられることもある）。下痢は日に数回から多いときで十数回で、しばしば発熱（37〜38℃）や嘔吐、吐き気がみられます。下痢などの主症状は一両日中に軽快し、回復します。高齢者では低血圧、心電図異常などがみられることもあり、死に至った例もあり注意が必要です。

治療・予防
感染性胃腸炎の治療としては対症療法が優先されるが、腸炎ビブリオでは特に抗菌薬治療を行わなくても数日で回復します。ぜん動抑制をするような強力な止瀉薬は、菌の体外排除を遅らせるので使用しません。下痢による脱水症状に対しては輸液を行います。解熱剤は脱水を増悪させることがあり、またニューキノロン薬と併用できないものがあるので、慎重に選択すべきです。病原体の定着阻止を目的に、乳酸菌などの生菌整腸剤を使用。抗菌薬を使用する場 合は、ニューキノロン薬あるいはホスホマイシンを3日間投与します。
腸炎ビブリオ食中毒の予防は、原因食品、特に魚介類の低温保存、調理時あるいは調理後の汚染防止が重要です。真水や高温などに弱い菌であるため、生魚を真水でよく洗浄することや、十分に加熱調理することでも感染を予防することが出来ます。

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   <title>下痢の原因・サルモネラ感染症</title>
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   <published>2008-08-10T07:49:06Z</published>
   <updated>2008-08-10T08:24:48Z</updated>
   
   <summary>サルモネラの予防は原因食品、特に食肉（牛・豚・鶏）および鶏卵の低温保存管理、食肉や卵は十分過熱することや、調理後は早めに食べるなどの汚染防止が基本です。</summary>
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   <category term="39" label="サルモネラ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/">
      <![CDATA[サルモネラ感染症の原因菌はサルモネラ（Salmonella enterica ）で、胃腸炎をおこす食中毒の原因になります。
サルモネラはグラム陰性の通性嫌気性桿菌で腸内細菌科に属し、周毛によって運動しますが、べん毛を欠く非運動性菌もあります。
一般に、サルモネラの中で胃腸炎をおこすサルモネラは亜種Tの菌種のみで、その他のサルモネラは非病原性菌とされています。サルモネラは自然界のあらゆるところに生息し、ペット、鳥類、爬虫類、両生類が保菌しています。とくに家畜（牛・豚・鶏）の腸管内では、常在菌として保菌していることが知られています。

臨床診断
サルモネラ感染症で、最も普通にみられるのは急性胃腸炎です。通常8〜48時間の潜伏期を経て発病しますが、最近のEnteritidis感染では3〜4日後の発病も珍しくありません。
症状はまず悪心および嘔吐で始まり、38度以上の発熱、数時間後に腹痛および下痢を起こします。下痢は1日数回から十数回の水様性下痢、血便で、3〜4日持続しますが、1週間以上に及ぶこともあります。小児では意識障害、痙攣および菌血症、高齢者では急性脱水症および菌血症を起こすなど重症化しやすく、回復も遅れる傾向があります。
検査所見では、炎症の程度に応じて白血球数、<a href="http://www.kensin-kensa.com/archives/cat16/post_58/index.html">CRP</a>等の炎症反応の増加が見られ、菌血症や胃腸炎でもトランスアミナーゼ（<a href="http://www.kensin-kensa.com/archives/cat15/post_48/index.html">GOT</a>・GPT）が上昇することがあります。確定診断は糞便、血液、穿刺液、リンパ液等より菌の検出を行います。]]>
      治療・予防
細菌性胃腸炎では、発熱と下痢による脱水の補正と腹痛など胃腸炎症状の緩和を中心に、対症療法を行うのが原則です。強力な止瀉薬は除菌を遅らせたり麻痺性イレウスを引き起こす危険があるので、使用しません。解熱剤はニューキノロン薬と併用禁忌のものがある上、脱水を悪化させる可能性があるので、できるだけ使用を避けます。
サルモネラの予防は原因食品、特に食肉（牛・豚・鶏）および鶏卵の低温保存管理、食肉や卵は十分過熱することや、調理後は早めに食べるなどの汚染防止が基本です。特に近年では鶏卵のサルモネラ汚染率が増加し、卵内にも菌が認められることがあるので注意が必要です。これまでに、卵焼きやオムレツ、手作りケーキやマヨネーズなどからもサルモネラ食中毒がおこっています。また、まな板、包丁、ふきんなどを清潔に保つことも重要です。低年齢層では、ペットおよび昆虫からの接触感染も無視することはできません。ペットに触れたあとは、よく手を洗いましょう。
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   <title>下痢便の形状と原因となる細菌・ウイルス</title>
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   <id>tag:www.onaka-sos.com,2008://1.17</id>
   
   <published>2008-08-09T18:39:58Z</published>
   <updated>2008-08-28T17:14:00Z</updated>
   
   <summary>下痢のほかに、発熱・悪寒・激しい腹痛・嘔吐・便に血液や粘液が混じっているなどの症状がみられたら、以下のような細菌やウイルスの感染が考えられます。早めに医療機関を受診しましょう。
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         <category term="下痢の原因となる細菌・ウイルス" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   <category term="51" label="血便" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   <category term="50" label="水様便" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   <category term="53" label="白色便" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/">
      <![CDATA[下痢になったら、まず、原因と症状を確かめましょう。思いあたる原因を探り、下痢便の状態や色を観察したり、下痢以外の症状を確認することが重要です。その原因、症状によって下痢の対処法は異なってきます。
便の色はいつもと同じで液状またはペースト状態、発熱などがない場合は、日常的に起こりがちな冷え、ストレス、食あたり、水あたり、消化不良などによる下痢が考えられます。市販の下痢止め薬の服用で対応できます。  
下痢のほかに、発熱・悪寒・激しい腹痛・嘔吐・便に血液や粘液が混じっているなどの症状がみられたら、以下のような細菌やウイルスの感染が考えられます。早めに医療機関を受診しましょう。

●水様便
・<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/post_15/index.html">サルモネラ</a>
サルモネラ（Salmonella enterica ）の感染により胃腸炎をおこします。通常8〜48時間の潜伏期を経て発病。悪心および嘔吐で始まり、数時間後に腹痛および下痢を起こします。下痢は1日数回から十数回で、3〜4日持続しますが、1週間以上に及ぶこともあります。
<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/post_17/index.html">・ボツリヌス菌</a>
多くはボツリヌス毒素を含んだ食物を食べることで起こります。伏時間は8時間〜36時間で、吐き気、おう吐や視力障害、言語障害、えん下困難（物を飲み込みづらくなる）などの神経症状が現れるのが特徴で、重症例では呼吸麻痺により死亡します。
<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/post_18/">・ウエルシュ菌</a>
ウエルシュ菌食中毒の潜伏時間は通常6〜18時間、平均10時間で、喫食後24時間以降に発病することはほとんどありません。主要症状は腹痛と下痢です。下痢の回数は1日1〜3回程度のものが多く、主に水様便と軟便です。腹部膨満感が生じることもありますが、嘔吐や発熱などの症状はきわめて少なく、症状は一般的に軽くて1〜2日で回復します。
・コクサッキーウイルス
熱性疾患、上気道、髄膜炎、ヘルパンギーナ、手足口病、発疹症、胃腸炎など、感染・流行像は多彩です。
・インフルエンザウイルス
高熱、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛などの全身症状や全身倦怠感などを呈し、その後すぐに鼻汁、咽頭痛、咳などの呼吸症状があらわれます。また、下痢、腹痛などの消化器症状がみられることもあります。
・アデノウイルス
主に呼吸器（上気道・下気道）、眼、消化器などの粘膜およびリンパ組織がおかされます。
・ノロウイルス
潜伏期間は24時間から48時間で、主な症状は嘔吐、下痢（水溶性下痢）、腹痛、発熱（38度以下）、頭痛など、風邪によく似た症状の急性胃腸炎症状を呈します。一般的には2〜3日で回復し、経過は比較的良好ですが、症状回復後通常1〜2週間まれに1ヶ月に渡り糞便中にウイルスを排出し続けます。]]>
      <![CDATA[●血便を伴う水様便
・細胞侵入性大腸菌（EIEC)　下<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/post_19/index.html">痢原性大腸菌感染症</a>を参照
主な症状は下痢、発熱、腹痛ですが、重症例では赤痢様の血便または粘血便、しぶり腹などがみられ、臨床的に赤痢と区別するのは困難です。潜伏期間は一定しませんが、通常12 〜48時間です。
・<a href="http://www.kensinkensa.com/archives/cat24/post_118/index.html">赤痢アメーバ </a>
潜伏期は2〜3週とされますが、数ヶ月〜数年におよぶこともあります。赤痢アメ−バ性大腸炎は粘血便、下痢、テネスムス（便意があるが排便がない）、排便時の下腹部痛などが主症状です。肝膿瘍などの合併症を伴わない限り、発熱を見ることはまれ。下痢による発症は一般に緩除であり、その程度も粘血を混じた2〜3回/日程度のものから、テネスムスを伴い1日に20回以上の粘血便を示すものまで多彩です。
・<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/post_16/index.html">腸炎ビブリオ</a>
原因食品はほとんどが魚介類です。8月を発生のピークとして、7〜9月に多発する細菌性食中毒の主要原因菌の一つ。潜伏期間は12時間前後で、主症状としては堪え難い腹痛と、水様性や粘液性の下痢があり、まれに血便がみられることもあります。
・<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/post_22/index.html">カンピロバクター</a>
症状は下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などで、他の感染型細菌性食中毒と酷似しますが、潜伏期間が一般に2〜5日間とやや長いことが特徴です。
・赤痢菌
潜伏時間は１〜５日(多くは３日以内)で、症状は大腸炎（粘膜の出血性化膿炎）、発熱、下痢、おう吐、腹痛を伴うしぶり腹、膿･粘血便等です。
・腸管出血性大腸菌（EHEC）<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/post_19/index.html">下痢原性大腸菌感染症</a>を参照。
EHECによる出血性大腸炎は、血便と激しい腹痛を伴います。激症の場合下痢は鮮血便状です。小児はベロ毒素により溶血性尿毒症症候群（HUS）が続発し、場合によっては死に至ります。

●粘液・血便を伴う水様便
・腸チフス、パラチフス
腸チフスとパラチフスの臨床症状はほとんど同じですが、パラチフスは腸チフスに比較して一般的に症状は軽い。通常10〜14 日の潜伏期の後に発熱で発症する。3主徴（比較的徐脈、バラ疹、脾腫）、下痢または便秘を呈する。重症な場合には意識障害も引き起こします。
・ブドウ球菌
悪寒戦慄を伴う38〜40℃の間欠熱、10〜20回/日に及ぶ頻回の激しい下痢と腹痛。便の性状は剥離脱落した粘液と膿汁および粘液による薄い緑色の水様便や白色の水様便。
・クロストリジウム・デフィシル菌
この菌が産生する外毒素により大腸に黄白色〜黄緑色の斑状の偽膜が形成されて引き起こされる大腸炎です。水様性下痢（時に血性下痢）、腹痛、発熱（38℃以上）、悪心、嘔吐などの症状があります。

●米のとぎ汁様
・Klebsiella oxytoca
薬剤、特に広域ペニシリンの投与後に出現し、腸管感染症を引き起こします。症状は、頻回の血便と激しい腹痛です。原因となる抗生物質の投与中止及び輸液、電解質補正を行います。
・毒素原性大腸菌（ETEC)　<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/post_19/index.html">下痢原性大腸菌感染症</a>を参照
ETEC感染症の主症状は下痢で、多くの場合腹痛を伴います。発熱はほとんどの場合認められず、便の性状は典型的な場合コレラと同じように、米のとぎ汁様ですが、通常は水様便ないし軟便の場合が多い。
・コレラ菌
潜伏期間1〜5日で、激しい水溶性下痢と嘔吐があり、急速に脱水状態になります。便は米のとぎ汁様。治療の基本は輸液で下痢機関短縮の効果があります。
粘液便
・病原大腸菌（EPEC）<a href="http://www.onaka-sos.com/archives/cat9/post_19/index.html">下痢原性大腸菌感染症</a>を参照
EPEC感染症の症状は、サルモネラ症に類似していて、下痢・腹痛・悪心・嘔吐・発熱が主症状です。便性状は、粘液便ないし粘血便を認めます。

●白色便
・<a href="http://www.kensin-kensa.com/archives/cat30/post_143/index.html">ロタウイルス</a>
冬季に多発。特に乳幼児に多く発生し、白色便性下痢（血便や消化不良を示す緑色便がみられる場合もあり）を認めます。48時間の潜伏期間をもち、腹痛、嘔吐、発熱などに続いて下痢を起こします。
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   <title>下痢原因・サルモネラ感染症</title>
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   <published>2008-08-05T17:13:45Z</published>
   <updated>2008-08-05T17:36:53Z</updated>
   
   <summary>サルモネラ感染症で、最も普通にみられるのは急性胃腸炎です。通常8〜48時間の潜伏期を経て発病しますが、最近のEnteritidis感染では3〜4日後の発病も珍しくありません。
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      サルモネラ感染症の原因菌はサルモネラ（Salmonella enterica ）で、胃腸炎をおこす食中毒の原因になります。
サルモネラはグラム陰性の通性嫌気性桿菌で腸内細菌科に属し、周毛によって運動しますが、べん毛を欠く非運動性菌もあります。
一般に、サルモネラの中で胃腸炎をおこすサルモネラは亜種Tの菌種のみで、その他のサルモネラは非病原性菌とされています。サルモネラは自然界のあらゆるところに生息し、ペット、鳥類、爬虫類、両生類が保菌しています。とくに家畜（ブタ、ニワトリ、ウシ）の腸管内では、常在菌として保菌していることが知られています。

臨床症状
サルモネラ感染症で、最も普通にみられるのは急性胃腸炎です。通常8〜48時間の潜伏期を経て発病しますが、最近のEnteritidis感染では3〜4日後の発病も珍しくありません。
症状はまず悪心および嘔吐で始まり、数時間後に腹痛および下痢を起こします。下痢は1日数回から十数回で、3〜4日持続しますが、1週間以上に及ぶこともあります。小児では意識障害、痙攣および菌血症、高齢者では急性脱水症および菌血症を起こすなど重症化しやすく、回復も遅れる傾向があります。
      診断
症状と患者背景により臨床診断をし、平行して確定診断を行います。38度以上の発熱、1日10回以上の水様性下痢、血便、腹痛などを呈する重症例では、まず本症が疑われます。検査所見では、炎症の程度に応じて白血球数、CRP等の炎症反応の増加が見られ、菌血症や胃腸炎でもトランスアミラーゼが上昇することがあります。確定診断は糞便、血液、穿刺液、リンパ液等より菌の検出を行います。
　
治療・予防
細菌性胃腸炎では、発熱と下痢による脱水の補正と腹痛など胃腸炎症状の緩和を中心に、対症療法を行うのが原則です。強力な止瀉薬は除菌を遅らせたり麻痺性イレウスを引き起こす危険があるので、使用しません。解熱剤はニューキノロン薬と併用禁忌のものがある上、脱水を悪化させる可能性があるので、できるだけ使用を避けます。
サルモネラの予防は原因食品、特に食肉および鶏卵の低温保存管理、また、それらの調理時および調理後の汚染防止が基本です。低年齢層では、ペットおよび昆虫からの接触感染も無視することはできません。
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